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歯周病治療

歯ぐきが腫れてブヨブヨ・歯茎の出血は要注意!

健康な歯茎は、程よい弾力があり、歯磨きをしたときに出血することはありません。逆に、腫れてブヨブヨしているか、歯磨きをした時や何もしなくても出血している場合は、歯周病の可能性が高いです。歯だけでなく、歯茎の状態も定期的に鏡を使って自己チェックすることが重要です。自覚症状がある場合は、早めに歯科医師に相談しましょう。また、歯周病にならないために、定期検診に通院することが大切です。

当院の歯周病治療

歯磨き指導

当院は、患者様の口腔内状態に合った歯磨き指導を行っています。まず、患者様の現在の歯磨き方法を確認し、どこが磨き残しされているかを確認します。その上で、歯ブラシの適切な持ち方や動かし方、歯間ブラシやフロスの正しい使い方などを丁寧にお伝えします。自分に合った磨き方を知り、毎日の歯磨きを意識することが大切です。

SRP(スケーリング・ルートプレーニング)

歯周病の症状が進行している場合には、SRP(スケーリング・ルートプレーニング)を行います。これは、歯石を取り除く「スケーリング」と、歯根の表面を滑らかに整える「ルートプレーニング」の2つを組み合わせた治療法です。歯周病菌や歯垢を徹底的に取り除き、再感染を防ぐことが目的です。

フラップ手術

自宅での歯磨きやSRP治療だけでは改善しない場合には、フラップ手術という外科処置が必要です。この手術では、歯ぐきを切開して歯周ポケットの奥に残った歯垢や歯石を取り除きます。歯ぐきの奥深くの病巣を直接確認し、健康な歯周組織を取り戻すことが目的です。

歯周再生療法

歯周病によって失われた歯を支える土台である歯槽骨は、放置していても元の状態には戻りません。歯周病が進行し、骨の喪失が進んでいる場合、歯周再生療法が必要となることがあります。この治療法では、歯ぐきを一時的に剥離し、歯槽骨に直接薬剤や成長因子などを塗布して骨を再生させることを目指します。局所麻酔を行うため、治療中に痛みを感じることはありません。歯周再生療法によって、失われた骨を再生させ、歯を支える土台を回復させることができます。

リグロス・エムドゲイン

リグロスは、皮膚再生にも用いられる医薬品と同じ成分から作られています。歯周病治療において使用されるリグロスは、歯周組織の再生に適した形に濃度を調整しています。この成分には、血管新生作用があり、歯ぐきや顎の骨など、歯を支える組織の再生を促進する効果があります。歯周病による歯の揺れを抑制し、さらに進行を防ぐことが可能です。また、リグロスは保険適応内で治療が可能なため、治療費の負担を軽減したい方にとってもメリットです。エムドゲインは、エムドゲインゲルと呼ばれる薬剤を患部に塗布することで、骨の再生能力を引き出す治療法です。この治療法は、歯周組織の再生を促進するために、歯の発生時に重要な役割を果たすタンパク質(エムドゲインゲル)を活用しています。エムドゲインゲルは歯茎を歯根面に密着させ、歯茎を引き締める効果があり、審美的な改善にも寄与します。さらに、成長因子(グロスインファクター)が含まれており、歯茎の下がりを抑制し、細胞の活性化を促進する効果があります。

歯周病の進行段階

正常な歯ぐき

正常な歯ぐきは、薄いピンク色であり、歯と歯の間の部分が引き締まった三角形をしています。また、歯ぐき表面にはスティップリングと呼ばれる、みかんの皮のようなくぼみが見られます。通常の歯磨きで出血することはありませんし、歯を支える歯槽骨も健康な状態なので、歯がぐらつくこともありません。

歯肉炎

歯肉炎

歯肉炎は、初期の歯周病の一つで、歯周に細菌の塊である歯垢が付着したり、歯垢が歯石になったりして炎症が発生します。この状態は、歯ぐきの色が赤くなり、歯と歯の間の部分が丸みを帯び、触ると少しブヨブヨした感覚があります。歯肉炎があると歯磨きで出血するようになりますが、歯垢や歯石を取り除き、正しいブラッシングを行うことで、正常な歯ぐきに回復する可能性があります。この段階では、歯槽骨はまだしっかりしているため、歯はぐらつきません。

軽度の歯周病

軽度の歯周病

軽度の歯周病は、歯肉炎が進行して発症します。歯周ポケットに歯垢や歯石が溜まることで炎症が広がり、歯槽骨が歯根の1/3程度まで溶けることがあります。歯周ポケットの深さは4mm程度ですが、歯はまだ揺れるほどの状態ではありません。

中等度の歯周病

中等度の歯周病

中等度の歯周病では、炎症がさらに進行します。歯槽骨が溶けて歯根が露出し、歯が長く見えるようになったり、冷たいものや熱いものがしみるようになります。歯ぐきは腫れて歯周ポケットが深くなり、歯垢が蓄積されると奥に細菌が侵入していきます。歯と歯ぐきの間から膿が出ることがあり、口臭も強くなります。歯槽骨の破壊が進み、歯が少し動くようになることもあります。

重度の歯周病

重度の歯周病

重度の歯周病になると、歯周ポケットが極端に深くなり、歯根には大量の歯石が付着します。歯ぐきは赤く腫れ、時には膿が出ることもあります。口臭も強くなります。また、歯槽骨は歯の根の2/3以上が溶けてしまい、歯が大きく揺れ動きます。この状態では、食事を摂ることも困難になります。

歯周病を繰り返さないための歯垢・歯石除去

適切な歯周病治療が行われた場合は、口内の歯周病菌は減少し、口腔内の環境は改善されます。しかし、定期的なメインテナンスを怠ると、すぐに再発する可能性があります。日々の適切なブラッシングと定期的な歯科検診は、歯周病の再発を防ぐために不可欠です。治療が終了した後も、定期的な歯科医院への通院を怠らず、口腔衛生の維持に努めましょう。

予防歯科